今日は、デパートでお買い物。ぼくは、お父さんとお母さんと一緒に、エレベーターガールのいるエレベーターに乗り込みます。
『うえへまいりまぁす』長谷川義史、PHP研究所、2003 amazon
「うえへまいりまぁす……」― まずは、2階へ。お母さんは婦人服売り場で水着を買いました。しかも、買っただけではなく、その水着に着替えます。5階の紳士服売り場では、お父さんがパンツを買うのですが……。
いたずら心いっぱいの売り場が魅力的!
一見普通のデパートですが、どこかユニーク……? もちろんその後も、買い物は続きます。
「うえへまいりまぁす……」と着いたのは、45階のすもう売り場。ぼくは横綱を、お父さんは行司さんを買い、お母さんは頭を、大相撲の結髪・大銀杏(おおいちょう)にしてしまいます。
そしてさらに上の階へ。なんと91階の忍者売り場、459階の地獄の物産展、最上階の神様売り場にも、行きますよ! ぼくたち家族はいったい何を買うのでしょうか。
自分なら何を買う? 読者の会話が弾むデパート
「次はどこの売り場に行くのかな?」と思えば、すもうに、忍者、地獄の物産展に、神様売り場!
現実にはありませんが、読んでいるうちに、このエレベーターに乗ると本当に行けるような気がしてきて、自分は何が買いたいかを考えてしまいます。
小学1年生の男の子と一緒に読んだときに盛り上がったのは、地獄の物産展の場面でした。「ちのいけじごく たいけんコーナー」「じごくのかまめし」「うそつきのした」が、具体的にどのようなものかで会話が弾みました。
思わず笑えるだけでなく、イメージが広がる一冊です。
にこっとポイント
- ユーモアあふれる売り場の数々にイメージが広がり、会話も弾みます。
- 見返しにも、楽しい商品紹介があるので、要チェックです!
(にこっと絵本 SATO)