ねぇ、知ってる? 豆しばと荒井良二さんが、コラボしたんだって!

まめしば_荒井良二

『まめしば』荒井良二+キム ソクウォン作、小学館、2019

豆しばは「ねぇ知ってる?」とかわいい顔で、驚きの豆知識を授けてくれる人気キャラクター。

荒井良二さんは『あさになったのでまどをあけますよ』『きょうはそらにまるいつき』など数々の絵本で知られ、国内外の受賞も多いのですが、さらに挿絵やアニメーションなどでも活躍されている多才な方。

そんな豆しばと荒井さんがコラボしたのが、豆しば誕生10周年を機に生まれたという、絵本『まめしば』です。

驚きのトリビアと、遊び心いっぱいの絵

この絵本のまめしばも、やはり雑学王。

「ねぇ しってる? カンガルーのおなかのふくろのなかは すっごく……」

「くさいらしいよー!」

どれも豆しばでおなじみの「へー」と思うようなトリビアですが、その驚きを絵が膨らませ、笑わせてくれます。

たとえば、「フランスではタンポポのことを おねしょっていうんだって」。

この豆知識の主役は、なぜか2つ並んだエッフェル塔に竿を渡して干されたおねしょ布団です。巨大な上に、お布団の色はトリコロール。さらにエッフェル塔のまわりには小さな小さな人間や車が描かれるという徹底ぶり。

私の息子は「お布団大きすぎ!」「この人たち、ぎゃー、なんだこれはー!! ってきっと叫んでるよね」と大笑いしていました。

ほかにも、コアラの形の学校が立っていたり、突如リアルなベートーベンが現れたりと、 隅々にまで遊びがあって、思わずフフッと笑いが漏れます。

それから、楽しいときは楽しい、困惑したら汗が出て、びっくりしたら飛び上がる ― そんな表現が、素直で分かりやすくて、スルッと心に入ってきます。

もちろん、豆しばになりきって遊ぶこともできますから、老若男女、皆で盛り上がりますよ。

元気にしたい人に贈りたい『まめしば』

誤解しないでいただきたいのは、『まめしば』は単なるトリビア集ではないということ。表紙を開いたところにいるまめしばに誘われて、まめしばワールドに入った後は、ちゃんと私たちのいる場所に戻ってくるんです。

「ねぇしってる?」と何度も話しかけてくるまめしばが教えてくれるのは、世界には知らないことがたくさんあるということ。そしてそれが、すごく面白い、ということ。

新年度が始まってもうすぐひと月、私はこの絵本を、慣れない環境にちょっとくたびれている人に贈りたいと思いました。

まめしばは、笑いと共に「世界は広い! 楽しいところだ!!」ということを思い出させてくれます。そうすると、視線がグッと上を向きますよね。心も軽くなります。入学・進級のお祝いや、大人の方へのちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

今日、4月23日は本を贈る日であるサン・ジョルディの日。あなたが元気にしたい人にも、ぜひ、お届けください。

にこっとポイント

  • 絵の隅々まで見ずにはいられない、豆しばと荒井良二さんの魅力が炸裂した絵本です。
  • 明るさとユーモアで元気になる絵本なので、贈りものにおすすめです。

荒井良二さんの絵本

(にこっと絵本 高橋真生)

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