PICK UP! ハロウィンに読みたい絵本
オミーのすてきなまるとおと

『オミーのすてきなまるとおと』Shi-GE 作、みらいパブリッシング、2022 amazon

表紙に描かれた、かわいい白い龍が「オミー」です。この絵本では、オミーと一緒に、様々な丸や音を見つけることができます。

オミーとめぐる世界を、ちょっとのぞいてみましょう。

たとえば、一面真っ白な雪の中、遠くに1本の木とウサギの後ろ姿が描かれたページには、こんなことばが付けられています。「ゆきに テンテン まるいあと あのうしろすがたは だれだろう?」。

また、オミーが水たまりに、七色の尾の先を入れて遊んでいるページには、「みずたまりに ツンツン まるいなみ おんがくみたいに ひろがった」と書かれています。

オミーのすてきなまるとおと_中ページ

こんな風に、この絵本では、見開き1ページごとに、カラフルな色で描かれたいろいろな世界にワープして、その世界ならではの丸と音を感じることができるのです。

また、「きりがぶ グルグル めがまわる」「ユラユラ かけてく まるいつき」等、テンポのよいことばがたくさん出てくるので、声に出して読みたくなります。

さらに、この絵本は、日本語の文の下に英語の文も書かれています。上記の雪のシーンでは「On the snow , round dots line up Ten-Ten. Who’s over there?」、水たまりのシーンでは「In the puddle, round wave spread Tsun-Tsun. Like music!」とあります。

英語表記のおかげで、日本語があまりわからないお友だちとも、一緒に楽しむことができますね。

クリクリした目で水たまりを見つめるオミーは、とっても楽しそう! 読者にも、素敵なメロディーが聴こえてくるようです。

にこっとポイント

  • 白い龍のオミーと、丸や音を発見する絵本です。テンポのよい擬音と、英文表記も魅力です。読んだ後で、自分の身近なところにある「丸」と「音」を探してみても楽しいです!
  • 縦21.6cm×横15.4cmのサイズで、手に取りやすく、持ち運びもしやすいです。

(にこっと絵本 SATO)

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