2024年の新しい1年が始まりました。新年なので、楽しい干支の絵本をご紹介します。『十二支のかぞえうた』。
『十二支のかぞえうた』さいとうしのぶ作、佼成出版社、2005 amazon
『あっちゃん あがつく たべもの あいうえお』でおなじみの、さいとうしのぶさんが描かれたこの作品。
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。この12種類の干支の動物たちが、12の月にちなんだ食べものを、12の時間に合わせて食べます。
さらに、それを童謡「かごめかごめ」のメロディーに合わせて、歌い読みすることもできるんです。
たとえば、1月の動物は、干支のトップバッターで「ねずみ」。
1月のメインの行事は、お正月なので、1月1日に「ねずみ」は「おもち」を食べます。さらに1月だから1個で、食べる時間は1時。つまり、1月は、1時にねずみがおもちを1個食べた、ということになります。
さてさて、今年の干支は「辰」。
辰は5番目なので、5月5日…… ということは子どもの日ですね。それで、「ちまき」を5時に5個食べるわけです。
他の干支もその季節や行事に合わせて、いろんなものをとてもおいしそうに食べています。何が出てくるかは、絵本をめくってのお楽しみ。
最初のページには、十二支が汽車に乗っているイラストがあります。お子さまと一緒に、「ね、うし、とら、う……」と順番を読み上げて、干支を知るきっかけにしてみてください。
にこっとポイント
- 干支の動物たちが、12の月にちなんだ食べものを、12の時間に合わせて食べます。童謡「かごめかごめ」のメロディーに合わせて、歌い読みすることもできます。
- さいとうしのぶさんの作品の魅力は、なんといっても細かなところまで描きこまれたイラストです。メインのイラストはもちろん、細かに描きこまれている背景も、隅々まで楽しんでほしいです。
(にこっと絵本 森實摩利子)