まだ本当に小さい、ある動物園のライオンの子。小さすぎて、いつでもどこでも眠ってしまいます。それなのに、冒険をしたいと、お母さんが止めるのも聞かずにおりから抜け出してしまいました。

『ねむいねむいちいさなライオン』マーガレット・ワイズ ブラウン文、イーラ写真、ふしみみさを訳、徳間書店、2009  amazon

飛び出してきた広い世界で、せっかくイヌやネコや人間に出会っても、ライオンの子は「フワーン フワーン フワーン フワーン フワワーーン ワーーン」と、大きなあくびを連発するばかりです。

『ねむいねむいちいさなライオン』は写真絵本。動物写真家であるイーラの写真に、『おやすみなさいおつきさま』や『たいせつなこと』で知られるマーガレット・ワイズ・ブラウンが文章をつけたものです。

モノクロの写真から伝わってくる、ふわふわでやわらかなライオンの子の愛らしさ。動物園でもなかなか見られない、ほやっとした表情やぎこちない仕草に、子どもからも大人からも自然とほーっとため息がこぼれます。

特に大人にとっては、電池が切れたように突然パタンと眠りに落ちてしまうライオンの姿は、わが子そのものなんですよね。今まさにそんな小さな子を育てている方だけでなく、お子さんが大きくなった方も、きっとほんわかあたたかな気持ちになりますよ。

語りかけてくる文章が穏やかで優しいので、わが家でも「だっこしたいね」「ふにゃふにゃしてるね」なんてゆっくりと話しながら読んでいるうちに、私までフワワーーンとあくびが出てしまうこともしばしばです。

無事にお母さんの元へ帰れたライオンの子に、子どもたちも一安心。そして最後は、ライオンと一緒に、おやすみなさいをしましょうね。

にこっとポイント

  • ライオンの子のかわいらしいあくびとふわふわとあたたかそうな姿に、安心しておやすみなさいのできる絵本です。寒い日のおやすみ前にぜひ!
  • 動物が好きな方へのプレゼントにもおすすめです。

 

(にこっと絵本 高橋真生)

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