ここは、おばけやしきです。
『おばけやしき』ジャン・ピエンコフスキー作、でんでんむし訳、大日本絵画、2005 amazon
「おまちしてました、さあ、どうぞ」ページを開くと、クモがぶらさがっている怪しげな階段が……。階段下の扉を開くと、いたいた、おばけ! でも、これくらいなら、大丈夫。
次へ進むと……。
わぁ! キッチンには、大きな口をパクパクさせているおばけに、皿洗いをしているたこおばけ。
さらにその先は……。
おおっ、びっくりした! 登場したのは、迫力のあるゴリラおばけ! クルクル回る時計もある。
こんな風に、おばけやしきに入っていく感覚で読み進めることができる、しかけ絵本です。数々のしかけと、表情豊かなおばけにもご注目ください。
魅力的な数々のしかけで、何度も何度も見たくなる!
夏といえば「おばけやしき」ですよね。夏祭りなどのイベントでも、おばけやしきのコーナーを作ると子どもたちに大人気です。「こわいけれど、のぞいてみたい」そんな子どもたちの好奇心や探求心を、この絵本は見事に引き出してくれます。
玄関、キッチン、リビング、バスルーム、寝室と、それぞれのページで異なったタイプのおばけが登場しますが、「飛び出す」「開く」「回す」「矢印マークを引く」など、小さなものからダイナミックなものまで、しかけの種類も豊富です。
1度読み終えても繰り返し開きたくなる秘密は、ここにあるのかもしれません。
にこっとポイント
- 子どもから大人まで、幅広い年齢層で楽しめます。
- 子どもによって、印象に残るおばけが異なるので、読んだ後に、聞いてみるのも面白いです。
(にこっと絵本 SATO)