PICK UP! 入園・入学&卒園・卒業に読みたい絵本
あずき

『あずき』(かがくのとも絵本)荒井真紀作、福音館書店、2014 amazon

おめでたい日に、必ずと言っていいほど目にする、あずきを使った食べもの。

お正月のお汁粉や、ひな祭りの桜餅や草餅、子どもの日の柏餅に、お祝いの日に食べるお赤飯。おやつのあんみつに、どら焼き、それにそれに……。

生活の中にあふれている、数え切れないほどのあずきを使った食べものたちは、どれも、わたしたちの大好きなもの! 思い浮かべるだけで、幸せな気持ちになってしまいますね。

大事な日に、そして普段のおやつにも登場する、日本人には欠かせないあずき。その育つ様子から、あずきにこめられた願いまで、写真のように見やすい絵で紹介します。

おめでたい日を彩る、赤いお豆の育つ姿

この絵本では、日本人にとって、とても身近な赤いお豆が、芽ぶき、花を咲かせ、実をつけるまでの様子が、細かくわかりやすく描かれています。

あずき2

すべて平仮名で書かれているので、お子さんがご自身でも読むことができますし、大人でも、あずきって、こんな形の葉っぱで、こんな色の花が咲いて、こんなふうにできるんだ!― とびっくりしてしまいます。

さやの中で整然とおさまりながら、だんだんと赤く色づき、見慣れた姿に変わっていくあずきたちの様子に、ついつい見入ってしまうはずです。

あずき3

最後には、あずきにこめられた日本古来の願いや思いを教えてもらえるため、そのおいしさと意味を、さらに噛みしめることができるはずです。

グローバル化する現在、日本人として、文化のルーツを知り、プレゼンテーションしていけることが求められているように感じます。

日本で長く愛されているあんこ、その原料であるあずきについて知ることは、わたしたち日本人にとっても、そのアイデンティティを知ることにつながるはず。

大人から子どもまで、知る楽しみを味わえる科学絵本です。

にこっとポイント

  • 小さなお子さんから、大人まで、身近で大好きなあずきについて知ることができます。
  • 日本で長く愛されているあんこ、その原料であるあずきについて知ることは、わたしたち日本人にとっても、そのアイデンティティを知ることにつながるはずです。

(にこっと絵本 Haru)

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