表紙にはまあるいおひさまが、大きな口をあけて笑っています。絵本を開くと、満面の笑みのおひさま。それを見た大きな木が笑います。

おひさまあはは

『おひさま あはは』前川かずお作、こぐま社、1989  amazon

木だけではなく枝にいるあおむしも嬉しそうです。枝先にいた小鳥たちやお花や虫たちも、池の魚も犬もネコもみんなみんな「あはは」。いったい何が嬉しいのでしょうね。

ところが! 男の子は口をへの字にして何だか変です。どうしたのでしょうか? おふとんの上でしかめっ面をしています。

 

おはなし会で子どもたちに聞いてみました。「どうしてこんな顔をしているのだと思う?」「こわい夢を見たのかな?」「おねしょしちゃったたのかな?」……。

そうしたら、一人の年長の男の子が「起きたとき、ママがそばにいなかったからだよ!」と教えてくれました。

 

なるほど! そう言われてみると、しかめっ面の男の子の近くにママの片足だけが描かれています。そして、ママにだっこされて二人とも「あはは」。

一緒に声に出して「あはは」と笑いながら読んでみてください。なぜだかとっても嬉しい気持ちになります。

にこっとポイント

  • 0~1歳児向けの絵本のようですが、大きいお子さんと読んでも十分楽しめます。「あはは」をお子さんとリフレインしてみても面白いのではないでしょうか?
  • すずき出版の月刊絵本「はじめてのちいさなえほん」の『おはよう』(2017年7月号)も表紙はおひさまです。こちらは「あはは」ではなく「おはよう」を言い合います。ぜひ読んでみてください。どちらも心が柔らかくなりますよ。

 

(寄稿:絵本専門士<東京都> 鴫原晶子)

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