高知県の香長平野では、早場米の田植えが始まりました。
青空の下で、早生(わせ)品種の苗が青々としています。水面に映る景色も、美しいものです。
田植えと言えばこちら、『おむすびさんちのたうえのひ』。
『おむすびさんちのたうえのひ』かがくいひろし作、PHP研究所、2007 amazon
今日は、おむすびさんちの田植えの日。田んぼには、お手伝いしてくれるメンバーが集まっています。
おむすびむらの、ぐの、「しゃけさん」と「たらこさん」。「おかかさん」に「うめぼしさん」、それと「こんぶさん」。
おいなりむらの「おいなりさん」に、のりまきむらの「ほそまきさん」と「ふとまきさん」もいるようですね。
「せっ せの せ」
みんなで稲を植えました。
後から来た助っ人は、すしねたむらの「たこどん」と「いかどん」。この二人は、田植えの名人なんです。
なんせ脚の数が多いですからね。どんどん、どんどん、植えていってくれるのでした。
一仕事終えお疲れの皆さんは、おむすびさんちでお風呂に入って人心地……。
あしたは、おいなりさんちの田植えだそうですよ。
読んでいると、無性におにぎりが食べたくなります。こうして丹精込めたお米で握ったおにぎりは、きっと、おいしいことでしょうね。
にこっとポイント
- 「だるまさん」シリーズでおなじみのかがくい作品らしい、ユニークで愛すべきキャラクターとオノマトペのリズムが楽しい作品です。
- 夕暮れの風景やお風呂の場面は、あたたかさが染み出てきてほっとします。ユーモアと癒しがいっぱいつまった作品です。
(にこっと絵本 森實摩利子)