「つめたい つめたい ゆきのうえ ゆきだるまに できるのは じっと たっている ことだけでは ありません」
『ゆきがたくさんつもったら』ルク・デュポン文、ヒド・ファン・ヘネヒテン絵、ひしきあきらこ訳、フレーベル館、2002 amazon
ゆきだるまは、立っているだけでなく、モップでボールをとばしたり、歌を歌ったり、ジャンプしたりダンスをしたりもできるのです。
たとえば表紙に描かれているのは、雪の降る中、さか立ちをするゆきだるま。その足に、上手にのせたモップの柄の上で、小鳥までさか立ちしています。
よく考えたら難しい技のはずなのに、そう感じさせないばかりか、楽しそうなゆきだるまに、親しみを持つ人も多いのではないでしょうか。
絵本の中では、ページごとに、歌ったり、ダンスをしたり、絵を描いたり、いろいろなゆきだるまを見ることができます。
場面ごとに変わるのびのびとしたゆきだるまの表情は、とても魅力的です。
冬のおはなし会でも大活躍
絵は、どのページもはっきりとした色使いで、主役のゆきだるまも、大きく、くっきりとした線で描かれているので、遠くからでもよく見えます。
文も、「ひんやり ひやひや いきを はきながら」「けっして ころころ ころびません」というようにリズミカル。
ですから、大人数での読み聞かせにも向いています。読んだ後、「今度、雪が降ったら、絶対ゆきだるま作る」と、はりきっている子もいましたよ。
にこっとポイント
- 表情豊かなゆきだるまが魅力の絵本です。
- 遠くからも見やすく、テンポのよい絵本なので、大勢に向けての読み聞かせにも向いています。
- 好きなページを開いて飾っても、素敵な絵本です。
(にこっと絵本 SATO)