アリのこと、あなたはどのくらい知っていますか?
『ちっちゃな生きものたち アリ』スージー・ウィリアムズ文、ハンナ・トルソン絵、渡邊 真里訳、化学同人、2021 amazon
たとえば、アリは、いくつかのグループに分かれて暮らしています。
100ぴきぐらいのグループから、何千匹もいるグループもあります。こうしたグループのことを、コロニーと呼びます。
人間の胃袋は、ひとつだけれど、アリには、ふたつあります。自分の食べものをためておくためのものと、仲間にも分けてあげられるように、ためておくためのものです。
『ちっちゃな生きものたち アリ』は、身近にいるアリの生態について、どんどん興味がわいてくる絵本です。
他にも、アリの種類や巣について、どんなものを食べているのか、植物とアリの関係などについても、知ることができます。
さらに、アリの巣をつくるところを、ガラスビンを使って実際に観察するための飼育方法や、「アリのすごいひみつ」についても書かれています。
アリのイラストがかわいいので、昆虫が苦手な子どもでも、読みやすいと思います。
また、構成もとても親切です。「こん虫」や「しょっかく」など、子どもにとって少し難しいと思われる用語については、巻末に分かりやすい説明が掲載されていますし、索引も付いています。
アリについて楽しく学べるのが、魅力の絵本です。
にこっとポイント
- 身近なアリの生態について、かわいいイラストを用い、わかりやすく紹介している絵本です。
- 縦21cm×横21cmと、手に取りやすいサイズです。
- 「ちっちゃな生きものたち」のシリーズには、他に『カタツムリ』『ミミズ』『ムカデとヤスデ』等があります。
(にこっと絵本 SATO)