「おもちだって、いろいろなやみがあるんです」

おもちのきもち

『おもちのきもち』かがくいひろし作、講談社、2005 amazon

 

頭を杵(きね)でたたかれた。きょうだいたちは、のばされて、ちぎられた。挙句、あんこやきなこや納豆まみれ。「ああ おそろしや」と、たごさくさんちのかがみもち、逃げ出すことに決めました。

『おもちのきもち』で、お正月に欠かせないおもちを魅力たっぷりに描いているのが、「だるまさん」シリーズでも人気のかがくいひろしさん。優しく淡い色合いとかわいらしい絵のおかげで、全く想像したことのなかった、不思議な世界に自然と入り込めます。

食べられてしまうおもちと、つきたてのおもちを食べたい私たち。その「気持ち」のギャップにくすっと笑いながら読めますよ。

びろーんと伸びるお餅が楽しい!

『おもちのきもち』の中でも、おもちの脱走の場面は圧巻。まだ固まっていないおもちが「ビロンビロンビローン」と足(?)を伸ばして、駆けていくのです。柔らかな体を自在に動かす、その質感はなんともなめらかで、自分も、おもちをビローンといろいろな形にしてみたくなります。

読んだ後に、「こんな形のおもちはどう?」と子どもたちと盛り上がれそうですね。

最近は、真空パックの切りもちにしか触れる機会がないお子さんも、多いかもしれません。つきたての柔らかいおもちのほかほかしたぬくもりまで伝わってくるようなこの絵本で、1月のおもち生活をさらに楽しんでもらえたら、と思います。

 

にこっとポイント

  • 絵本でおもちをたっぷり味わって、おもちをさらにおいしく食べられます!
  • 読み終えた後も、こんなおもちがあったら……といろいろ想像して楽しめます。

 

(にこっと絵本 Haru)

 

 

おすすめの記事