『よい子れんしゅう帳』は、「れんしゅう帳」というだけあって、絵本の表紙は、まるでノートみたいです。
『よい子れんしゅう帳』おかべりか、福音館書店、2020 amazon
著者の名前も、「1ねん2くみ おかべ りか」と、ノートのお名前欄に書かれています。読む前から、とてもわくわくした気持ちになりますね。
表紙を開くと、「ちこく」や「わすれもの」についてなど、「よい子」になるために必要なこと、知っておいたほうがよいことが、たくさん紹介されています。
どの項目も、よい例と共に、悪い例や極端な例、想像上の例などが、様々な角度からユーモアたっぷりに描かれていて、読みながら、思わずつっこんだり、笑ったりしてしまいますよ。
たとえば、あいさつ。あなたは、「あいさつのコツ」を、知っていますか?
「おはようございます」は、「大きなこえで、はっきりと」「あかるく きぼうにみちたかおで」すると、気持ちがいいですよね。
でも、もし、前歯が抜け替わっているときは……?
それから、もう一つ。「よい子のじかんわり」って、どんな時間割のことでしょう?
さらに、「りゅうぐうじょうのうらしまたろうのじかんわり」は……?
「ねる、どんちゃんさわぎ、ねる」というインパクトのある時間割なので、うらやましくなってしまうかも!? そのほかにも、「ゲームの勇者」、「ゲームのボスモンスター」の「じかんわり」もあります。
絵本を読んで、思い切り笑った後は、自然と自分に置き換えて考えてみたくなるので、小学校入学前や入学直後の時期に読むのも、おすすめです。
にこっとポイント
- あいさつ、時間割、忘れ物等、小学生生活で大切なことをユーモラスに描いています。自分自身の生活を楽しみながら見直せる絵本なので、小学校に入学前や入学直後の時期に読むのも、おすすめです!
- かつて小学生だった大人など、幅広い年齢層で、楽しむことができます。
- 見返しの落書き等、細かい部分まで目を向けると面白さ、倍増です。
(にこっと絵本 SATO)