これぞ、夏のお楽しみ。

ありとすいか

『ありとすいか』たむらしげる  amazon

 

気持ちのいい夏の午後、すいかをみつけたありたち。一口かじればおいしくて、巣に運ぶことにしました。仲間を呼んで「よーいしょ! こーらしょ!」― びくともしないすいかを、さて、ありたちはどうするのでしょうか?

この絵本の魅力は、何といっても、大きなすいかと小さなありたちから発される、勢いとエネルギーです。

パーンと大きくあふれんばかりに描かれたすいかはみずみずしく、赤い果肉と黒い種、緑の皮はまぶしいほどの鮮やかさ。

そして、おそろいの赤い長ぐつをはいてズラリ並んだありたちは、表情や動きもユーモラス。特にありの巣は、「ビスケット」「たからもの」「こうじちゅう」なんて立て札も楽しくて、ついつい見入ってしまいます。

子どもたちのわくわくした顔を見れば、いつの間やら赤い長ぐつを履いて、ありと一緒にすいかを見上げているのだということがよく分かります。大きくなっても、すいかを食べると「これは うまいぞ」とありのセリフをつぶやくお子さんもいるんですよ。

もっともっと貪欲に、夏を楽しみたくなる絵本です。

 

※『ありとすいか』は、1976年に福音館書店から刊行、1984年に絵を改めてリブロポートより刊行・1990年に改訂されました。さらに、2002年にポプラ社から復刊されています。

 

にこっと絵本

  • すいかを見つけたありたちのコントラストが楽しい、元気で夏らしいおはなしです。
  • 扉(絵本のタイトルが書かれたページ)に、すいかの落とし主の姿があります。読んであげるときは、ここもしっかり見せてあげてくださいね。子どもはじーっと見ています。
  • 絵が細かいので、大勢への読み聞かせにはビッグブックをおすすめします。

 

(にこっと絵本 高橋真生)

 

 

 

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