思わず「はーい」とお返事したくなる一冊です。
『れいぞうこ』(あけて・あけてえほん)新井洋行、偕成社、2009 amazon
絵本への入り口は、れいぞうこのドア。そーっと開くと、食べものがいっぱいです。
さあ、呼んでみましょう。まずは、「ぎゅうにゅうさーん」。ぎゅうにゅうさんは、「はーい」とお返事、れいぞうこの外へ出てきて、「とっとっとっ」とコップに注がれます。
続いてりんごジャムさんやいちごさんも呼んで、最後に呼ぶのは、たまごさん。
フライパンで「じゅうじゅう」焼いたら、食卓に並べて「いただきまーす」。
自分の順番が来るまでは静かに待っている食べものたちが、名前を呼ばれたら、パッチリ目を開け「はーい」とお返事するときの、シンプルだけれど、かわいい表情にも注目です。
また、18cm×13cmと小型なので、お出かけするときにバッグに入れて持ち運ぶのにも便利です。
『れいぞうこ』には、それぞれの楽しみ方がある!
この絵本を読んだ方々が、こんなふうに話してくれました。
「うちの子は、ページをめくる前に『○○ちゃーん!』と自分の名前を呼んで、お返事をしてから、次へ進みます」「わが家では、プリンやジュース、すみっこに描かれているにんじんまで、お名前を呼んでいます」などなど。皆さんそれぞれの読み方を楽しんでいるようです。
いつもと同じ繰り返しを喜んだり、ちょっと発展させて読んだり、お子さんと一緒にそれぞれの楽しみ方を見つけてもいいですね。
にこっとポイント
- お名前を呼ぶのも、お返事をするのも楽しくなる一冊です。
- 本物の冷蔵庫に近い感覚で読みたい場合は、大型絵本がおすすめです。
- 「あけて・あけてえほん」のシリーズには、他に『おしいれ』『ひきだし』『おふろ』『といれ』『かばん』『はこ』などがあります。
(にこっと絵本 SATO)