『グーチョキパーのうた』趙博文、長谷川義史絵、解放出版社、2021 amazon
「グーより つよいのは、パー」
見開き1ページずつ、最初に描かれているのは、ジャンケンの基本的なルール。手が大きく描かれていて、とてもわかりやすいです(味わいのある絵は、長谷川義史さんによるものです)。
文はシンプルですが、「みんな つよくて みんな よわい」など、大切な部分は、くり返されていて、印象に残ります。
裏見返しには、「グーチョキパーの歌」の楽譜が掲載されている「歌える絵本」ですが、歌を聴きたい人のために、CDミニアルバムの購入方法や、YouTubeでの視聴方法も記載されています。
みんなで遊ぶときに順番を決めたり、鬼を決めたり、活躍の場がとっても多い、身近なジャンケン。
そんなジャンケンの、グー、チョキ、パーのどれを出しても、勝つこともあるし負けることもあるという「みんな つよくて みんな よわい」特性を、絵本を読むことで、改めて実感します。
そして、この「みんな つよくて みんな よわい」のは、ジャンケンに限ったことではないことを、絵本の後半、数えきれないほどの様々な人々を描くことで伝えていることも魅力です!
にこっとポイント
- グー、チョキ、パーで勝負をする、ジャンケンをテーマにした歌える絵本です。おはなし会などで、幅広い年齢層で楽しむことができます。
- 「みんな つよくて みんな よわい」ジャンケンや様々な人々の特性も伝えてくれます。
(にこっと絵本 SATO)