PICK UP! 空のきれいな季節に……「飛ぶ」絵本

みんなが知っている童謡「もりのくまさん」の、絵本のご紹介です。

もりのくまさん

『もりのくまさん』馬場祥弘訳詞、いりやまさとし絵、ひさかたチャイルド、2022 amazon

ある日 もりのなか くまさんに であった

女の子が森で出会ったのは、くまさん。くまさんが「おじょうさん おにげなさい」と言うものですから、女の子は「すたこらさっさ」と逃げるのですが、なんと、くまさんは後からついてくるんです。

実はそれには理由があって、女の子が落としていたイヤリングを、くまさんは渡そうとしていたのでした。

最後には一緒に歌います。

リアルに想像すると、少々恐ろしい光景ではありますが、いりやまさとしさんのやわらかく、かわいらしいイラストが、物語を盛り上げてくれます。

私は最近、おはなし会の最初にこの作品を読みます。

「ある~ひ」と歌うと、自然に参加者から「ある~ひ」と返ってきます。始まりの緊張感が、さーっと溶ける感じがします。

大人も子どもも歌ってくれるので、楽しくて、うれしくて、すっかり定番化してしまいました。

もちろん、どのタイミングで読んでも、盛り上がること間違いなしですよ。

にこっとポイント

  • 童謡「もりのくまさん」の絵本です。おはなし会で読むと、とても盛り上がります。
  • この絵本は、「ひさかたチャイルド うたの絵本」シリーズです。耳になじみのある歌に、イラストまでついて、お楽しみが倍になる気がします。もちろん楽譜もついていますよ。ご家庭で、おはなし会で、ぜひ楽しんでください。

(にこっと絵本 森實摩利子)

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