PICK UP! 空のきれいな季節に……「飛ぶ」絵本
ハコちゃんのはこ

『ハコちゃんのはこ』竹下文子作、前田マリ絵、岩﨑書店、2007  amazon

ハコちゃんは猫です。猫は、箱があるとすぐに入ります。名前の由来も「箱が好きだから」、ハコちゃんというもの。

この絵本は、そんなハコちゃんがいろんな箱に入る絵本なんです。

さて、猫はどうして箱に入るのでしょうか? 調べたところ、諸説あるようです。

  • 箱の中が猫のパーソナルスペースになるから。
  • 箱の中が暖かくて快適だから。
  • とりあえず自分で箱を確認しておきたいから。
  • 箱の中に入ることで、外敵から隠れて身を守るため。
  • ちょっとキツイくらいのスペースが猫にはたまらないから。

猫の本能なのですね。

私も猫を飼っていますが、本当に猫は箱が好きです。振り向けばもう入っているというくらい。箱の中でくつろぐ様子を見るのは、何とも癒されるものです。

箱に入っている猫

絵本のハコちゃんは、本当にうれしそうに箱に入っています。

この作品は、猫好きのツボを、がっちりおさえているのかもしれません。

にこっとポイント

  • 箱好きの猫「ハコちゃん」が、いろんな箱に入る絵本です。
  • 家族に愛されているハコちゃん。最後のページでは、箱の中にいるハコちゃんに、家族が「ごはんだよ」と呼びかけます。家も大きな箱、温かい家族の様子も描かれた作品です。

(にこっと絵本 森實摩利子)

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