江ノ電は、藤沢駅から鎌倉駅までをつなぐ、神奈川県のローカル線。海あり山あり、歴史ありという旅心誘われるエリアを、もう100年以上もとことこと走っています。

そんな江ノ電に乗れる絵本が、『うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電』です。

うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電

『うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電』中島章作ぶん・え、小峰書店、1987 amazon

見開きのページを使って、上からの視点で夏の江ノ電を追っていきます。線路のギリギリにまで迫った建物、地元の人々の暮らしぶり、バスやモノレールなどの乗りものが、細かくリアルに描かれています。

そして、サイドでは、お出かけ中の家族や車内の様子が見られます。おまけのように感じられるかもしれませんが、実は、ここも子どもたちは大好き。運転士さんの仕事を見つめたり、おやつを食べたり…… ますますお出かけ気分が盛り上がるんです。

絵本を読んだ後のお楽しみは、見返しの「ぼくらの江ノ電ガイドマップ」。各ページが、鎌倉・藤沢間のどのあたりを描いたものなのかがひと目で分かります。

実は『うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電』は、1987年に発行された隠れたロングセラーです。古い絵本なので、現在とは異なる部分もありますが、江ノ電の雰囲気は今も変わりありません。

江ノ電は観光電車であり、通学通勤の足でもありますから、混み合うことも多いのですが、この絵本を読むことで、「江ノ電」らしい開放感とのんびりとした心地良さが味わえます。

電車好きさんにも、これから鎌倉・江の島へ出かける予定のある方なら、ごく小さなお子さんにも大人にも喜ばれる絵本です。

にこっとポイント

  • 江ノ電に気持ちよく乗っているような気分になって、心がのびのびする絵本です。
  • 電車好きさんにも、これから鎌倉・江の島へ出かける予定のある方へのプレゼントにもおすすめのロングセラーです。
  • 絵本に描かれるお祭りは、例年7月の第1日曜日から第2日曜日にかけて江の島神社の祭礼と同時に行われる小動神社天王祭だと思われます。ニュースでも取り上げられることのあるお祭りですから、ぜひ絵本と一緒にご覧ください。

 

(にこっと絵本 高橋真生)

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