PICK UP! ひとやすみの絵本

おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました

私が大好きな童謡「あめふりくまのこ」の歌詞です。

この曲は、学生の頃の音楽の授業の課題曲だったので、一生懸命練習した思い出があります。

そして、最近、講師をしている保育専門学校でも、学生さんが練習しています。時折つまずきながらたどたどしく弾いていますが、それもまた温かみがあって、楽しんで聞かせてもらっています。

20年以上経った今でも同じ曲が課題になるなんて……と思ったのですが、実は、私の母(元保育士)のときも、同じように課題曲だったそうです。

美しい情景が目の前に広がるお話仕立ての歌詞とゆったりとしたメロディーが、月日が経った今でも色あせないやさしさを伝えてくれているのですね。

その「あめふりくまのこ」を絵本にしたのが、こちら、『あめふりくまのこ』です。

あまふりくまのこ
『あめふりくまのこ』鶴見正夫詩、高見八重子絵、ひさかたチャイルド、2009  amazon

くまのこが山で遊んでいたら、雨がサーっと降り始めました。

雨は、後から後から降り続きます。そのうち、チョロチョロ小川ができました。

くまのこは小川を見つけて、魚がいないかのぞくのです。

絵本によると、昭和37年の6月に誕生した「あめふり くまのこ」には、こんなエピソードがあったそうです。

二階の窓から外を眺めた。すると、狭い庭に、小学校に入って間もない息子が傘をさしたまましゃがみ込んでいる。庭にできた雨水の流れをのぞきこんでいる。その姿が、まるで「魚でもいないかな」と言っているように見える。その時、何気なくノートに書いたのが「あめふり くまのこ」であった。

歌詞にぴったりの、しっとりとしてやさしい絵にもなごみます。

うっとうしい梅雨時ではありますが、この季節ならではの情景を楽しみたいものです。

にこっとポイント

  • 童謡「あめふりくまのこ」を絵本にしたものです。
  • 雨の多い季節ならではの情景が楽しみになります。


(にこっと絵本 森實摩利子)
 

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