PICK UP! ハロウィーンと魔女の絵本

コッコさんは、お父さんとお兄ちゃんと3人で、かかしを作りました。

コッコさんのかかし
『コッコさんのかかし』片山健、福音館書店、1996 amazon

近所の畑にかかしを持っていくと、お米の種まきをしていたおばさんは、とても喜んでくれました。

コッコさんが、畑に見にいくと、かかしは、ちゃんと鳥の番をしていました。かかしは、夜も、毎日雨が降る梅雨も、夏になっても、しっかり畑に立っています。でも台風がやってきて……。

この絵本を読んでいると、コッコさんのかかしへの思いと、稲がだんだんと育っていく畑の様子に、心があたたかくなります。

自分たちが作ったかかしが本当に鳥を見張っているかと畑をそっと見に行ったり、台風がきたことが心配でたまらず、次の日に急いで畑に行ったり、コッコさんのその時その時の気持ちがとてもよく伝わってきます。

コッコさんが見に行くと、いつもしっかりと畑に立っているかかし。一緒に見守っているうちに、読者もいつの間にか、かかしが大切に思えてきます。

また、種まきから収穫後までの畑全体の様子を、油絵でいきいきと描いているのも、とても魅力的です。季節をまたいでいるので、種まきの季節でも、稲がすくすく育つ夏でも、収穫時期の秋でも、楽しんで読むことができますよ!

にこっとポイント

  • 季節をめぐる畑の様子と、コッコさんのかかしへの思いに、心があたたかくなります。
  • 畑の色づかいがとても美しく、季節に合わせた場面を開けて飾っても素敵です。


(にこっと絵本 SATO)

高橋真生
陸稲が出てくる小さい人向けの絵本は意外と少ないのではないかと思います。保育園・幼稚園などで育てることもありますから、そんなときにもおすすめです!
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