『おせちさんはーい!』の表紙に描かれた重箱には、おせちのキャラクターが勢ぞろいしています。えびやたいも入っていて、豪華です。
『おせちさん はーい!』宮本えつよし作、ニコモ、2020 amazon
そんな重箱の中をよく見ているだけで、想像力もふくらみます。たとえば、だてまきさんとくりきんとんさんは、まるでおしゃべりしているみたい。わくわくしながら、ページをめくっていくと、たくさんのおせちのキャラクターと出会えます。
最初に登場するのは、「だてまきさん」です。だてまきさんは、リボンやイヤリングも着けています。
「だてまきさん だてまきさん くるくるまきまき だてまきさん」。
「にぎやか だいすき こどもが だいすき」な、だてまきさん。赤ちゃんを2人も、だっこしていますよ!
次に、出てくるのは、「あかしろ ぞろぞろ かまぼこさん」、その後には、くろまめさん。他には、誰が出てくるのかな? 次々出てくるおせちのキャラクターがとっても楽しい、お正月絵本です。
ひとつのキャラクターが、見開き1ページに描かれている構成で、背景も白なので、とても見やすいです。左側にキャラクターの紹介、右側に、そのキャラクターがおせち料理においてどのような意味を持っているのかが、書かれています。
子どもでも理解できるシンプルでリズミカルなことばが、魅力的です。
にこっとポイント
- 次々に登場する、おせちのキャラクターが、おせち料理の意味を教えてくれる絵本です。実際に、おせち料理を食べる前に読むのにも、おすすめです!
- リズミカルな文は、声に出してくり返し読みたくなります。
- カラーコピーをして、読者もおせち料理が作ることができるように、工夫されています。
(にこっと絵本 SATO)