PICK UP! ハロウィンに読みたい絵本
ピッキーとポッキーのはいくえほん

『ピッキーとポッキーのはいくえほん』あらしやまこうざぶろう文、あんざいみずまる絵、福音館書店、2013 amazon

うさぎのピッキーとポッキーは、やぎ先生のところに新年のご挨拶へ行きました。

そこで、やぎ先生に教わることになったのが、俳句でした。

「これから こうえんに いって、 はいくを つくろう」

公園で遊んでいた動物たちも興味を持ち、みんなで俳句をつくることになりました。

うしさん、ねこちゃん、さるくんに、しかさん……、さて、どんな俳句ができあがったのでしょうか?

初めての俳句も、みんなでつくれば楽しさ倍増

お雑煮を食べて、新年のご挨拶、お年玉とお正月らしさを感じる冒頭から、いつの間にか俳句の世界へと導かれるピッキーとポッキー。

「はいくっていうのはね、とっても みじかい しだよ」という、やぎ先生の説明は、とてもわかりやすいです。

「みたこと、かんじたことを かくんですぞ」

俳句をつくるみんなに声を掛けるやぎ先生に、堅苦しさは全くありません。

ッキーとポッキーのはいくえほん_中ページ

だから、動物たち一人ひとりが考えた俳句も、「おぞうにを たべてすぐねて うしになる」(うしさん作)など、ユーモラスです。

5・7・5というリズムで、感じたままに表現できる楽しさが伝わり、読後、俳句をつくってみたい気分になれる絵本です。

お正月に、家族みんなで俳句大会なんて、いかがですか?

にこっとポイント

  • うさぎのピッキーとポッキーが他の動物たちと、お正月、初めての俳句に挑戦するお話です。俳句の説明はわかりやすく、動物の作品もユーモラスです。
  • 最初のページには、ピッキーとポッキーが住む「はなのむら」の地図も、描かれています。
  • ピッキーとポッキーのお話がもっと読みたくなった人には、『ピッキーとポッキー』『ピッキーとポッキーのかいすいよく』もおすすめです。

(にこっと絵本 SATO)

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