漢字が分からなくても、ヒントから想像してみよう!
『これ なんてよむ?たべものの かんじ』すなやまえみこ、ポトス出版、2012 amazon
「これ なんてよむ?」― 読み方がちょっと変わっている漢字、画数がとても多い漢字……何て読むのか分からなくても、ヒントが描かれているので、大丈夫。絵をじっと見ながら、想像するのが楽しい絵本です。
答えのページには、漢字の読み方と一緒に、簡単な豆知識も書かれているので、明日、友達にも伝えたくなりますよ。
では、ここで1問。「おとなにも むずかしい このかんじ なんてよむ? 玉蜀黍」
ヒントは「歯ならびが よくて 白があたま。たくさん ようふくを きこんでいるよ。えいがかんで よくあうね」― 答えは、ぜひこの絵本を開いて、確認してみてください。
表紙&裏表紙のは、「漢字の料理」!?
この絵本の表紙には、ぶたさんが漢字をフライパンで調理をしている姿が描かれています。そして、裏表紙では……
お皿に乗った漢字の料理を、なんとぶたさんが食べちゃっています!
このユーモアのある表紙も裏表紙も、一度見せると、子どもたちの印象にとても残るようです。
確かに、読み終わった後、今まで知らなかったり、普段気にも留めてなかったりした漢字が「自分のもの」として体の中に入ってくる感覚があり、「漢字の料理」とは、うまく表現しているなと感じます。
表紙に出てくる「瓜」「茄」「空」等の漢字が、食べものの漢字に、どのように使われているのかにも注目して読むと、楽しさが倍増しますよ!
にこっとポイント
- まだ習ってない漢字でも、ヒントから読み方をイメージできるので、漢字に興味が湧きます。
- 子どもから大人まで幅広い年齢層で、漢字に親しみが持てるのも魅力です。
- 『これ なんてよむ?』は、今回紹介した「たべものの かんじ」の他に、「どうぶつの かんじ」「しょくぶつの かんじ」も出版されています。
(にこっと絵本 SATO)