おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ ねぼけた ひとが みまちがえたのさ
このフレーズで、「あっ、あの歌!」とピンときた人、必見! 童謡「おばけなんてないさ」の歌を、せなけいこさんの貼り絵と一緒に読むことができるのが、この絵本、『おばけなんてないさ』です。
『おばけなんてないさ』せなけいこ、槇みのり作詞、峯陽作曲、ポプラ社、2009 amazon
歌詞とせなさんの絵が、どの場面もとてもよく合っています。そして、ユーモアもいっぱいです。
たとえば、「れいぞうこに いれて かちかちに しちゃおう」のページでは、歌詞の通り、おばけは冷蔵庫に入れられているのですが、そのおばけが、震えていたりするんです。
おばけが大好きな子も、ちょっぴり怖い子も、読んで歌って笑って、親子で楽しんじゃいましょう!
ゆっくりじっくり、おばけの世界を堪能しよう
歌える絵本は、歌うスピードに合わせて、ついいそいでページをめくってしまいがちですが、歌わずに、ゆっくりと読んでいっても十分に楽しめる絵本になっています。それくらい、せなさんの描いたおばけは、生き生きとしていて素敵です。
また同じ歌詞でも、それぞれ違った表現がなされているので、見ごたえがあります。たとえば、「だけど ちょっと だけど ちょっと ぼくだって こわいな」など、おばけがちょっと怖いぼくの表情にもご注目ください。
読み終わる頃には、きっと、おばけと友達になった気分になれますよ!
にこっとポイント
- 童謡「おばけなんてないさ」を、せなけいこさんの貼り絵で描いた絵本です。
- おばけが魅力的で、何度もくり返し、ページを開けたくなります。
- みんなの知っている歌なので、読み聞かせでも盛り上がります!
(にこっと絵本 SATO)