PICK UP! 読むと元気になる絵本

【お題】
パンダが言った。
「むこうから くるのは……」
さて、なんだ⁉

今回は、初めての大喜利えほん『ぱんだ』をご紹介。

ぱんだ

『ぱんだ』倉本美津留作、長田悠幸絵、ポプラ社、2023 amazon

大喜利とは、現代のお笑い文化の中では、司会者がお題を出し、演者や芸人たちがお題への答えで面白さを競い合うものとされています。

では、大喜利えほんでは、どうなるのでしょうか。

ページをめくるとそこにはパンダがいて「パンダです」と一言。

むこうから何かやってきますが、さて、なんでしょう?

パンダは「パンダ?」と思います。

ぱんだ_中ページ1

が、やってきたのは、パンパンに膨らんだパンダで、そこに一言、「パンパンだ!」とオチが書かれているのです。

ぱんだ_中ページ2

2人のお笑いのプロが本気で考えたとありますが、本当にくすくすと笑ってしまう作品です。

大喜利というのは、想像力が豊かでないとできません。それに、ことばを知っていることや、表現力も必要です。

相手をクスッと笑わせようとするコミュニケーションの力も発揮されて、初めて面白い答えになるのでしょう。

単純に見えて、奥深い大喜利の世界。子どもも大人も楽しめること間違いなしです。

にこっとポイント

  • お笑いのプロが本気で考えた、クスッと笑える大喜利えほん。その奥深さで、子どもも大人も楽しめること間違いなしです。
  • 自分たちで答えを考えてみるのも楽しいですね。
  • 「ぱんだ」に続いて「うさぎ」も出版されています。こちらも気になるところです。

(にこっと絵本 森實摩利子)

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