PICK UP! 春の旅立ちの絵本

「こんな学校あったらいいな!」と想像したことはありませんか?

鈴木のりたけさんの「ぼくの〇〇」シリーズの、学校バージョンをご紹介します。

ぼくのがっこう

『ぼくのがっこう』鈴木のりたけ作、PHP研究所、2021 amazon

入口が滝だったり、下駄箱に鳥が住んでいたり、廊下がぐにゃぐにゃしていたりしたら、どうでしょう。

ぼくのがっこう_中ページ

教室にある机と椅子、これもいろいろあるとおもしろいよね。たとえば、こおりいす、でんしゃづくえ、トイレづくえ……。

先生も、いろんな先生がいるとおもしろい。どこにいるのかわからない、忍者せんせい。不思議な技に見とれちゃう、マジックせんせい。

子どもが先生になるのもいいね。学校一の虫博士による、ダンゴムシ集めの授業。学校一のねり消し名人が教える、ねりけしづくり。

そうこうしていると、校長先生が行方不明に! さあ、みんなで校長先生を探しに行こう。

どんどんと細かくなっていくイラスト。眼鏡をかけた赤いネクタイの校長先生はいったいどこにいったのか?

描き込まれたイラストの一つ一つを見るのも楽しいですが、私が好きなのは、この学校のすべてに「子どものワクワク」が詰まっているところです。

描かれた子どもたちがみんな何かに夢中になっている姿に、うれしくなってしまいます。

本当に、こんな学校あったらいいね。

にこっとポイント

  • 「子どものワクワク」が詰まった学校が楽しめる絵本です。
  • 鈴木のりたけさんの絵本と言えば、「絵探し」です。今回の作品のどのページにも、うさぎとかめがいるようです。その他の隠れキャラクターもたくさん! 全部見つけられるかな?

(にこっと絵本 森實摩利子)

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