移動する「旅」と、人生という「旅」、2つの旅の交わる絵本。

旅の絵本
『旅の絵本』安野光雅作、福音館書店、1977~ amazon

一人の旅人が馬に乗り、進んでいきます。森や牧草地、畑の中を抜けると、次は小さな集落。やがて大きな街へ出ると、広場や教会、城が立ち並び、市場やお祭りが催されています。その中を静かに進んでいく旅人。その旅の行方は― 。

細かく描かれた、暮らしの中のたくさんのストーリーに没頭して

文字なし絵本のため、旅は、静かに淡々と続くように見えます。でも、それぞれの場面には、多くのドラマが描かれているのです。畑を耕す人、店先で会話を交わす人、大人の手を引く子ども、教会で式を挙げる新郎新婦……。

そのどれもが生き生きと動いていて、その人生の背景が自然と思い浮かぶようです。
国内外で数多くの賞を受賞している、安野光雅さんの『旅の絵本』シリーズ。海外でも評価が高い、長年愛される人気シリーズです。

小ネタを見つける楽しみも!

実は、シリーズ内の様々な場面の中には、童話の登場人物や、歴史上の人物、名画の一場面など、見つけたら嬉しくなる小ネタが満載です。「これはもしや?」と見つけたとき、きっと誰かにも教えたくなってしまうはずです。

『旅の絵本』各巻の舞台はこちら!

最初から順番に読んでも、好きなところだけ読んでも楽しめるのが『旅の絵本』。お気に入りの旅を、見つけてくださいね。

ちなみに、福音館書店HPによると、『旅の絵本Ⅱ』イタリア編(1978年初版)は、同じシリーズの他の絵本と印刷・製版方法が違っていたため、色の鮮やかさに欠ける部分があり、改訂版で全画面を着色し直したそうです。さらに美しくなっているだけでなく、新たに作者の解説も加えられているので、要チェックです!

  • 旅の絵本:中部ヨーロッパ。ヨーロッパの自然や街並みを繊細な筆致で描き世界で大人気の絵本になりました。
  • 旅の絵本Ⅱ:イタリア。ローマやヴェニス等の暮らしの様子、受胎告知、キリスト生誕の場面が描かれます。
  • 旅の絵本Ⅲ:イギリス。ピーター・パンやビートルズも登場!
  • 旅の絵本Ⅳ:アメリカ。スターやヒーローがいっぱい! アメリカの歴史に触れることができます。
  • 旅の絵本Ⅵ:スペイン。祭りや闘牛など、スペインならではの風景をお楽しみください
  • 旅の絵本Ⅶ:デンマーク。アンデルセン童話の登場人物があちこちにいます。
  • 旅の絵本Ⅷ:中国。水墨画のように描かれていて、前シリーズまでとは違った雰囲気です。
  • 旅の絵本Ⅷ:日本。昔懐かしい日本の風景が、季節とともに描かれています。

※詳細は、福音館書店HPでご覧ください。

にこっとポイント

  • 観光とはまた違う、知らないはずなのにどこか懐かしくなる旅を経験できます。
  • 絵本の中には、童話の登場人物や、歴史上の人物、名画の一場面など、その土地ゆかりの小ネタが満載。見つける喜びを味わえます。

 

(にこっと絵本 Haru)

 

 

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