2025年がスタートしました。
2025年は「巳」の年で、干支は「乙巳」。この年は「努力を重ね、物事を安定させていく」ような年と言われているそうです。
へびと聞くと少し怖い感じもしますが、今日ご紹介する絵本に登場するへびは、なんともかわいらしいへびくんなので、ご安心ください。
『へびくんのおさんぽ』いとうひろし作・絵、すずき出版、1992 amazon
へびくんがお散歩していると、道の真ん中に大きな水たまりができていました。
「なーに こんなの へっちゃら へっちゃら」。へびくんが、伸びあがって水たまりを渡ろうとすると、「ちょっとまってください せなかをわたらせてもらえませんか」と声がしたのです。
気のいいへびくんは「どうぞどうぞ」とお返事。すると、ありやカタツムリ、トカゲにねずみが、ぞろぞろとへびくんの背中を渡るのでした。
「どうもありがとう」。「おやすいごよう いつでもどうぞ」。丁寧なあいさつをかわした後、へびくんはこう言います。
「もうわたってみるひといませんか」
すると、次にやってきたのは、へびくんが思ってもみなかっただろう大きな動物たち。
どんな動物が渡ったのかは、絵本を読んでのお楽しみ。最後のオチも、びっくりすること間違いなし、ですので、ここに書くのは控えますね。
がんばったへびくんに、拍手です。
にこっとポイント
- 人に褒められるから、誰かの助けになったり役に立ったりすることをするのではなく、自分がしたいからする。とっても大切なことをさりげなく教えてくれる作品です。
(にこっと絵本 森實摩利子)