皮がパリッ! 肉汁がジュワー― と聞くと思いつくのは……?
そう! 餃子です
でも、今日ご紹介する餃子は、ただの餃子ではありません。「怒り」の餃子なんです。
『いかりのギョーザ』苅田澄子作、大島妙子絵、佼成出版社、2016 amazon
こぶたのブブコさんが見つけたフライパン。餃子を焼くのにコンロで火をつけようとしたら、なんと、フライパンがしゃべったんです。
どうやらこのフライパンは、火がなくても焼ける怒りのフライパンのようで「プンプン、プリプリ」と、怒りのパワーで餃子を焼いてしまうのでした。
昨日ブウタと喧嘩したブブコさんの怒りには、餃子が焼けるほどのパワーがあったんです。
怒りの餃子を食べると、ブブコさんだけでなく、何かと怒っていた動物はたちまちみんなご機嫌になって、また餃子を食べたくなってしまいました。
ぐったりしたのは、たくさんたくさん餃子を焼いたフライパンなのでした。
怒りのパワーってすごいです。
でも、モノや人に八つ当たりしてしまうと、後から「あー、やらなきゃよかった」と反省することにもなりかねません。
深呼吸や6秒ルールで怒りをコントロールするのも良いですし、このパワーを何か他のことをする原動力に転換するのもいい方法ですよね。
もしあなたに、むしゃくしゃ、イライラした気持ちがあったら、何か他のことで発散させてみてはいかがでしょうか?
にこっとポイント
- クスッと笑える絵本です。怒りを何か他のことで発散したくなるかもしれません。
- この本を読んでいると、もれなく餃子が食べたくなります。餃子の皮は、手作りが断然美味しい! 少しの手間をかけて家族で手作りするのも楽しいですね。
(にこっと絵本 森實摩利子)