『わたしおべんきょうするの』角野栄子作、吉田尚令絵、文溪堂、2017 amazon
「わたし おべんきょうするの」とクリちゃんが言うと、犬のムムも、ブタのぬいぐるみのブタコさんも賛成し、みんなで学校ごっこをすることになりました。
クリちゃんは、鉛筆と紙を持ってきて、大きな字を書きます。
「ぼくも じ かけるよ」と、ムム。「わたしだって かけるもん」と、ブタコさん。そこに、ネコのママチョとアリまでやってきて……。
クリちゃんは、このかわいらしい仲間たちと「おべんきょう」をするのですが、それが、ちょっぴり変わっています。思い思いに書いた字も、たとえば、犬のヌヌの字が足跡だったりするように、それぞれの個性が出ていて面白いのです。
後半になるにつれ、仲間もどんどん増えていき、みんなで自由に楽しく、自分たちなりの「おべんきょう」をする姿が、ユーモラスに素敵に描かれています。文章は、『魔女の宅急便』(福音館書店)の角野栄子さんです。
小学校入学を楽しみにしている就学前の幼児にも、おすすめの絵本です。
にこっとポイント
- クリちゃんが友達と一緒に、少し変わった「おべんきょう」をするお話です。さて、みんなは、どんな字を書いたのでしょうか?
- 主人公が引き立つように、各ページ、背景色も配慮されています。
(にこっと絵本 SATO)