鏡の向こうに虹が通ったり、虹がまあるくつながったり……、『ふしぎなにじ』は、鏡のように反射する紙を使用した、しかけ絵本です。
『ふしぎなにじ』わたなべちなつ、福音館書店、2014 amazon
90度に開くと、左右のページが映り込み、虹が立体的に見えてきます。
まっすぐ描かれた虹や波模様の虹など、『ふしぎなにじ』というタイトルの通り、いろいろなパターンの「ふしぎなにじ」を見ることができます。楽しみながら、鏡の効果にも興味を持つきっかけにもなる絵本です。
平面から立体へ― 虹の変化を想像するのも楽しい
ページをめくるたび、姿の変わる虹にわくわくするこの絵本。ある小学1年生の女の子は、まず180度に開いて、平面の虹を楽しみました。
そして、平面の虹から立体になったら、どう映るかを先に想像してから、90度に。
「ここがこう映るから、こう見えるんだ」と納得したり、「自分が思ってた感じと一緒だったけど、思っていたよりずっときれいでびっくり!」と、その美しさに感激したりした様子でした。
こんな風に、二次元の虹から三次元の虹をイメージしたり、いろいろな角度から、「ふしぎなにじ」を見るのもおすすめです。
にこっとポイント
- 立体的な虹を楽しみながら、鏡の効果にも興味を持つきっかけにもなります。子どものみでなく、大人へのプレゼントにも喜ばれる絵本です。
(にこっと絵本 SATO)