こちらの表紙に描かれている、ネコをたくさん抱いたおばあちゃんが、この絵本のタイトルにもなっている「ミコばあちゃん」です。
『ミコばあちゃん』あかえだいづみ、日本標準、2024 amazon
ネコが大好きなミコばあちゃん。「ねこちゃん かわいい」と言いながら赤い毛糸で編み物をしていると、「ねこ帽子」ができました。「ねこ帽子」をかぶってみると、なんだかネコになった気分です。
ミコばあちゃんは、もっと編みたくなっちゃって、あみあみあみあみ……。
そうして、とうとう上から下までネコの服を編んでしまいました。
「にゃん にゃ にゃーん! わたしも ねこよー!」と、ミコばあちゃんは、自分で編んだ赤いネコの服を着て、一日中ネコになって過ごします。
真夜中になると、ミコばあちゃんの家のネコたちは、外へ遊びに出かけていきました。
そこで、ネコに変身したミコばあちゃんも、外に出てみることに! さて、どんなことが起こるかな?
ネコ好きの人必見! ミコばあちゃんにワクワクする物語
ミコばあちゃんが、どのくらいネコが大好きなのかは、表紙や最初のページから、とてもよく伝わってきます。
そして、それは、ネコが描かれていないページが見つけられないほど、いろいろなネコが至るところに描かれていることからも感じとれます。
また、描かれているネコも、白、茶色、黒などと毛の色も、体の模様もさまざま。しかも表情豊かなので、見ているだけでも楽しめます。
また、「ネコが好き」という自分の気持ちを大切に、迷いなくネコになりきるミコばあちゃんは、いつもいきいきとした素敵な笑顔をしているので、読んでいるうちに、だんだん嬉しくなってきます。
ちなみに、裏表紙の絵からは、ミコばあちゃんの物語が、まだまだ続いていきそうな予感……。この後、どんな展開が待っているかを想像してみたくなりますね。
にこっとポイント
- 猫が大好きなミコばあちゃんが、得意な編み物で自分も猫になっちゃう物語です。勢いのある文と、ほのぼのとした絵に、とても親しみが持てます。
- ミコばあちゃんがネコになって遊びに行った、夜の公園での出会いにも注目です!
- 子どもから大人まで、幅広い年齢で楽しむことができる絵本です。
(にこっと絵本 SATO)