『バナナのはなし』伊沢尚子文、及川賢治絵、福音館書店、2013 amazon
冷やしたら、おいしいかな?― と思って、バナナを冷蔵庫に入れてみたら、一週間後、黒いバナナになっていました。
「なんで?」
「バナナは あついところで そだつ。だから さむいのは にがて。ひやすと よわって、かわが くろくなる。でも くさっては いないよ」
他にも、バナナの皮をむくと出てくる白くて細長い筋は何なのか、タネはどこにあるのか、バナナがどう大きく育っていくのか、など、「バナナのなぜ?」がたくさん紹介されています。この答えを知りたい人は、必見です!
読むと気づく、「バナナ」の奥深さ
身近にあるのに、意外に知らないバナナのこと。
ぱっと思い浮かぶのはあの黄色ですが、冒頭で、冷やすと黒くなるバナナを取り上げて、読者がより絵本に興味を持てるよう、工夫しています。
黄色、緑、白等、はっきりとした色を用いた絵と、ところどころ手書きの分かりやすい文で、次々と解明されていくバナナの謎。ページをめくるたび、バナナについて、もっと知りたくなっていきます。
もし手元にバナナがあれば、実際に確認しながら、読み進めても楽しいですよ。最後のページでは、バナナの皮で、ちょっとした実験ができるようにもなっているので、ぜひ、試してみてください!
にこっとポイント
- バナナの皮の色の変化や育ち方など、身近なのに意外と知らないバナナのことが、詳しく紹介されています。
- 裏見返しにはバナナの色の秘密が、裏表紙には表紙のバナナに付いているシールを拡大したものが、描かれています!
(にこっと絵本 SATO)