大変だけど幸せな、笑いのプレゼント。
『いっさいはん』minchiさく・え、岩崎書店、2016 amazon
SNSで話題となった『いっさいはん』。この絵本には、「いっさいはん」の子どもの行動あるあるが詰まっています。確かにこの時期の子育ては大変ですが、その分、子どもから笑いのプレゼントがもらえますよね。
「いっさいはん」を、そっと観察してみると……。しりもちで階段をおりる! これが、意外におりるのが早い!! 食べながら寝ている! とても器用!!(笑)。ほかにもたくさん、いろんなことをしています。
本当に、「いっさいはん」は面白い。わが子が芸人さんかと思えるぐらいに面白い! 予想外で、未知数!! 絵本『いっさいはん』は、そんな「いっさいはん」の観察記録です。
私には、高校生と中学生の子どもがいます。この絵本を通して、「いっさいはん」の頃のことを子どもに話し、懐かしく思います。そして、わが子を愛おしく思います。
リアルな「いっさいはん」を見ながら、かつての「いっさいはん」を思い出しながら、『いっさいはん』を読み、その愉快さと愛おしさを味わってください。
そして、今「いっさいはん」のお子さんをお持ちの親御さんに言いたい! この「いっさいはん」の時期は手がかかりますが、この時期は一瞬です。どうか、「いっさいはん」の子育てを楽しんでくださいね。
にこっとポイント
- 行動が予想外で、本当に笑える1歳半の子どもの面白さが詰まっていて、お子さんがいる方はもちろん、小さいお子さんがいない方、若い方など誰でもかわいいと思える1冊です。
- 『いっさいはん』を読むと、大きくなった子どもに、1歳半だった頃の話をしたくなります。懐かしく、愛おしい気持ちになります。
(寄稿:絵本専門士<沖縄県> 森島幸代)