先日 、静岡に行ってきました。目的地は静岡市。
到着して、「あれ~・・・。富士山、見えないねぇ」。
そうです。静岡に行けば、どこからでも富士山が見えると思っていました。静岡市からは、かなり高い所からでないと、富士山は見えないのですね。
あいにくのお天気もあり、静岡県庁からも雲しか見えず、楽しみにしていただけに、少々がっかりな旅となってしまいました。
というわけで、今回はコチラをご紹介します。『ふじさんです』。
『ふじさんです』丸山誠司作、教育画劇、2011 amazon
大昔の富士山は、よくしゃべっていたそうです。
落語をしたり、相撲をしたり、琵琶湖ちゃんにプレゼントするために、星を獲ったりもしたそうです。
人気者なので、絵を描く人も現れました。絵を描くためにじっとしていてほしいと頼まれ、じっとしていたら眠ってしまい、長いこと眠って目が覚めると、そこにはこれまで見たこともない、近代化した風景が広がっています。
久しぶりにはしゃぐ富士山。
いろいろな乗りものに乗ったりもしましたが、やはり頼まれたら断れず、今でもじっとしているそうです。
こんなにぎやかな富士山もいいですよね。次は必ず、本物を拝みたいと思ったことでした。
にこっとポイント
- アクティブで親切、昔むかしから人気者だった富士山が、ユーモアたっぷりに描かれます。
- 表紙をめくると、折り返しのページに、鷹となすびが描かれています。「一富士二鷹三茄子」ですね。新年の1冊にもよろしいかと。
(にこっと絵本 森實摩利子)