『なにもなくても― ことばあそび絵本』織田道代文、長新太絵、福音館書店、1998 amazon
「あそぶもの ない。おもちゃも ない。なんにも なあい」つまらないときは、「つまるもの」を探しましょう!
たとえば、「カバンが つまる」「ポケットが つまる」「えんとつも つまる」「はなも つまる」など、探してみれば、たくさん出てきます。
それでは、「とまるもの」や「のびるもの」については、どんなものが考えられるでしょうか?
他にも、「まねことば」「ぬきことば」「ぶたのしっぽ」「しりとり」「なぞなぞ」等、みんなによく知られている「ことばあそび」から、ちょっぴり変わった「ことばあそび」まで、たくさん紹介されています。
「ことばあそび」を楽しめる、会話形式にも注目!
表紙には、「ゆたか」「たろう」「はなこ」「ゆか」の、4人の子どもたちが描かれています。
ことばあそびは、この4人の会話形式で、紹介されます。会話文の横に、登場人物の顔が描かれているので、誰のことばなのかがわかりやすく、親しみも持ちやすいです。
また、それぞれの「ことばあそび」ごとに、小さな字で、ワンポイントアドバイス等も書かれていて、年齢によって難易度を上げるなど、自分たちで「ことばあそび」を展開していくことができるのも魅力です。
たとえば、ことばの最後の字をつなげていく普通の「しりとり」はやったことあっても、「しか」「うし」というように、ことばの頭を残して次のことばを考える「あたまとり」は、やったことのない人も多いのでは?
きっと家族や友だちとチャレンジしたくなりますよ!
にこっとポイント
- 何もなくてもできる「ことばあそび」を会話形式で紹介する絵本です。
- 絵本内は「吹き出し」が多く使用され、裏表紙まで「吹き出し」が盛りだくさんです。
(にこっと絵本 SATO)