『のび~る のび~る』岡田新吾文、宮崎一人絵、三恵社、2017 amazon
表紙には、元気いっぱいの女の子が、思い切りほっぺをのばしている絵が描かれています。女の子の後ろで、チンパンジーも負けずに、ほっぺをのばしています。
わくわくしながら、ページをめくると……、最初に登場したのは、大きなキバのあるゾウさんです。力持ちのゾウさんは、お水をいっぱい飲みたくて、「てあしのように つかえる はなが のび~る のび~る」。
次に登場したのは、キリンさんです。キリンさんは、葉っぱをムシャムシャ食べたくて、「きれいな もようの くびが のび~る のび~る」。
『のび~る のび~る』は、動物園を舞台に、いろいろな動物の動きをユーモラスに描いた絵本です。
どのページも「のび~る のび~る」で終わっていて、そのくり返しが心地よく、響きは楽しいです。また、ゾウの鼻やキリンの首など、動物によってのびる場所も異なるので、様々な動物の特徴がよくわかるのも、魅力的です。
びよ~んと勢いよくのびた動物たちのいきいきした姿を見ているだけで、自分のからだもぐ~んとのばしたい気分になってきます。登場する動物のまねっこをしながら、ぜひ親子で体を動かしてみてください。
にこっとポイント
- いろいろな動物のからだや動きを、「のびる」という視点から、ユーモラスに描いています。
- 表紙と裏表紙の絵はつながっているので、ぜひ広げてみてください。
- 動物園へ行く前や行った後に読むのにも、おすすめの絵本です。
(にこっと絵本 SATO)