ワニがいっぴき「ぎっひっひ」、手にスコップを持って、あなぼこをほりはじめました。
『ワニあなぼこほる』石井聖岳、イースト・プレス、2010 amazon
「あなぼこ あなぼこ もっともっと。ぎっひっひ」と、ほりすすめていると、仲間のワニが大きなスコップをかついでやってきます。
どんどんほっていると、今度はショベルカーに乗ったワニたちもやってきて、あっという間に大規模な工事現場になっていきます。
ほってほってほり進めた末に、できあがったのは……?
ワニたちの勢いに圧倒される「あなぼこほり」
最初は一匹のワニがスコップでほり始めたあなぼこ。でも、気づくとあなぼこほりに協力するたくさんのワニ、ショベルカーやブルドーザー、クレーン車まで登場して、とても大きな建設現場になっているのです。……驚きです!
その展開スピードと、ワニたちの勢いに圧倒され、楽しみながら一気に読んでしまう絵本です。
どのページも、文字が大きく太字なので、読み聞かせもしやすくなっています。
途中、たくさんのワニたちが、同時にお昼ご飯を食べ、同時にいびきをかきながらお昼寝をするのですが、その場面が、子どもに特に人気です!
にこっとポイント
- 展開スピードと、ワニたちの勢いに圧倒され、楽しみながら一気に読んでしまう絵本です。
- 最後に、ワニがあなぼこをほっていた理由も分かり、すっきりとした気分になれます!
- 工事の場面では、役割分担されたワニたちが描かれているので、一匹いっぴきに注目しても面白いです。
(にこっと絵本 SATO)