PICK UP! 出会いの季節に読みたい多様性の絵本

にっこり笑顔のりんごに、パンダやキツネやワニ等の動物、菜の花やタンポポ。いろいろな絵が描かれている表紙を見るだけでも、楽しさが伝わってきます。

ともだち

『ともだち』内田麟太郎詩、南塚直子絵、小峰書店、2021 amazon

『ともだち』は、内田麟太郎さんの生誕80年を記念して出版された作品で、絵を描いた南塚直子さんが13編の詩を選出し、掲載したものです。

見開き1ページに、ひとつの詩が載せられていて、ページをめくる度に、その詩の世界に引き込まれるようです。また、陶板画がとても素敵で、絵本全体からもあたたかさを感じます。

最初に出会う詩は、「なのはな」。一面黄色の菜の花畑に、心の中もぱっと明るくなります。

次は、「さくら」の詩。「さくらがさく らららとさく」「ぼくも うたってあるく」― と読んでいるうちに、ピンクの桜に囲まれた絵を見ながら、思わず歌いたくなってきます。

つぶやきのようなことば、響きが楽しいことば、語りかけるようなことば……。いろいろな詩の様々なことばに触れ、イメージをふくらませてみたり、詩の奥に隠れているものを探してみたりして、感受性も豊かになるように感じました。

たくさん出てくる登場人物とも、詩の中のことばとも、発想力や空想力とも、「ともだち」になれる絵本です。

にこっとポイント

  • 南塚直子さんが選んだ内田麟太郎さんの詩を絵本にまとめた詩画集です。陶板画が用いられています。
  • 読んだ後に、自由な発想で、自分でも詩を書いたり、ことばを並べてみたりしても楽しいです。
  • 詩の出典一覧もあるので、他の詩を読みたくなったとき、参考にできます。

(にこっと絵本 SATO) 

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