『サンタさんのいたずらっこリスト』ローレンス・デイヴィッド文、デルフィーヌ・デュラン絵、小学館、2003 amazon
もうすぐクリスマス。サンタさんの家では、パパサンタとママサンタと息子のピーターが、世界中の子どもたちから届いた手紙を読んで、「いいこリスト」と「いたずらっこリスト」に振り分けるのに、大忙しです。
いいことをした数よりも、いたずらが一つでも多いと、「いたずらっこリスト」に入れられてしまい、クリスマスプレゼントはもらえません。
当のピーターも、いいことが61個、いたずらが74個で、「いたずらっこリスト」に入ってしまいました。
そして、その夜、ピーターはトナカイに「これから ぼくを、いたずらっこたちの ところへ つれてってくれる?」と頼みます。
いたずらっこたちが、「いたずらっこリスト」から名前を外してもらえるように立ち上がったピーター。さて、ピーターやいたずらっこたちは、無事にクリスマスプレゼントをもらえるのでしょうか?
プレゼントがもらえるか、読者もドキドキ!
クリスマスといえば、サンタさんからのクリスマスプレゼント! それが、もらえないとなると、子どもたちにとっては一大事ですよね。
今年、叱られるようなことをよくしていた子は、「もしかしたら、自分もいたずらっこリストに入っているかも」とハラハラしてしまうかもしれません。そんなふうに、自分と照らし合わせて想像できるので、共感しやすく、物語の中へすぐに入っていけます。
また、してしまったいたずらについても、しっかりと振り返り、素直に謝って、相手を思いやる気持ちにつなげていく展開から、失敗しても挽回のチャンスがあることや、その後の行動が大切だということも伝わってきます。
子どもたちがサンタさんからのプレゼントを楽しみにしている時期に、ぴったりのお話です!
にこっとポイント
- サンタさんの「いたずらっこリスト」に入ってしまったピーターやいたずらっこたちが、名前を外してもらうために、大奮闘するおはなしです。
- カラフルでかわいい絵も、とても楽しいです! プレゼントとしても、喜ばれる絵本です。
(にこっと絵本 SATO)