『あたま とんとん たたいたら』中川ひろたか作、ザ・キャビンカンパニー絵、鈴木出版、2020 amazon
頭をとんとんたたいたら、「わ、ハト」! ほっぺをとんとんたたいたら、「おっと、ホットドッグ」が出てきました。胸をとんとんたたいたら、「どーん、ふね」が登場します。
では、おなかやあんよやおしりをとんとんしたら、いったい何が出てくるのでしょう?
ぜひ、親子で一緒にとんとんしながら、読んでみてください。びっくりするものが出てくるかもしれませんよ!
「とんとん」すれば、楽しいことが起こる!
とんとんして出てくるものの絵は、どれもページいっぱいに元気よく描かれているので、びょーんと絵本の外へ飛び出してくるように感じられます。まるで、おもちゃ箱を開けたみたい。
とんとんするところが変わるたび、「次は、何が出てくるんだろう?」と、わくわくした気持ちになります。
また、細かい部分まで描かれているので、ページの隅々までじっくり見てみると、たくさんの発見があります。たとえば、胸をとんとんして出てくる船は、デッキにお客さんが乗っているだけでなく、船の上や窓の中にも、乗っているお客さんが見えたりして、面白いんです。
読み方いろいろ、もっと楽しめる!
親子で読むときは、頭やほっぺを、絵本に出てくる順に「とんとん」しながら読むと、楽しさ倍増です。
繰り返し読むときは、速くしたり、ゆっくりしたりとスピードを変えて読んでみるのもいいですよ!
にこっとポイント
- 頭、ほっぺ、胸やおなかなどを「とんとん」して出てくるものが、魅力いっぱいです。
- 色づかいが、とても明るくカラフルで、元気が出てきます!
- 親子で一緒に「とんとん」しながら、何度でも楽しめます。
(にこっと絵本 SATO)
高橋真生
小さな子どもたちへの少人数への読み聞かせにもおすすめです。頭やほっぺに自然と手が伸びる様子は、とてもかわいらしいですよ。