反対されてもあきらめない、ローラの頭の中には、どんな犬がいるのでしょうか?
『ぜったいいぬをかうからね』ローレン・チャイルド作、木坂涼訳、フレーベル館、2018 amazon
ローラは、最近、犬に夢中。でも、パパとママは許してくれません。「かうんだったら うさぎは どう?」とママは提案しますが、ローラは、もう犬の名前まで決めているのです。
「ゆきが すきだし、もふもふって ことばもすき」なので、その名も「ゆきんこもふもふ」。素敵な耳と、長いしっぽと、ふっさふさの毛と……。ローラは、イメージ通りの犬を飼うことができるのでしょうか?
ローラの空想する蛍光ピンクの犬に注目!
「ぜったい いぬを かうからね」― この気持ち、分かる子どもはきっと多いと思います。そしてローラのように、「ぜったい いぬは だめです」とパパやママに言われてしまう子どもも、多いでしょう。
でも、反対されても次から次へとふくらんでいくローラの空想は、とても魅力的。各ページに描かれた蛍光のピンク色をした犬は、ローラの頭の中にいる犬を、目に見える形で確認することができるため注目です。
はっきりとした絵で、読み聞かせでも大活躍!
この絵本では、主人公や中心となるものについては、一度描いたものを切り貼りしたコラージュ風の絵で、「いぬ」「ゆきんこもふもふ」「ふっさふさ」などお話の中でキーワードになることばは、太字で表現されています。
28×26cmと大きめサイズの絵本で、はっきりとした色を使っているので遠くからでも見やすく、読み聞かせにも適しています。
ローラとお兄ちゃんのチャーリーのかけ合いが面白い作品なので、会話の部分をチャーリー役とローラ役に分かれて、読んでも楽しいです!
にこっとポイント
- 見返しには、蛍光ピンクの犬が何匹も描かれていて、ローラの頭の中が、犬でいっぱいなのが分かります。
- ローラとチャーリーが主人公の作品には他に、『ぜったいたべないからね』、『ぜったいねないからね』、『ぜったいがっこうにはいかないからね』、『ぜったいひとつだからね』などがあります。
(にこっと絵本 SATO)