横須賀美術館で開催中の、tupera tuperaの絵本原画展に行ってきました。
みんなをとりこにするtupera tuperaって?
色鮮やかでかわいらしい絵、心地よいことばのリズムに、あふれるユーモア― tupera tuperaは、そんな素敵な絵本をたくさん生み出している、亀山達矢さんと中川敦子さんで結成されたユニットです。
無印良品の広告や中学校の教科書の表紙なども手掛けられているので、絵本以外でも目にしたことがある人もいるかもしれませんね。
この展覧会のカタログによると、ご本人いわく「tupera tuperaとは、どこの国の人だか、何をしている人だか分からないところが気に入っている」そうで、「頭のネジがはずれるおまじない」でもあるとのこと。
日常の中の隠れた遊びを発掘し、自由な空想の世界へ私達を誘ってくれる、魔法使い。ネーミングの由来を聞いて、そんな不思議なイメージが沸き上がってくるような気がしました。
さて、このtupera tuperaのお2人。もともとは、オリジナルの布雑貨を、ショップやギャラリーで展示・販売されていました。そして、『木がずらり』というじゃばら折りの絵本を1000部、自費出版することから絵本の活動を開始。その後、読む人をとりこにするような楽しい絵本を数多く生み出してきました。
「ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展」では、そんな初期の絵本の原画や雑貨、手作りおもちゃなど、tupera tuperaのすべてを楽しむことができます!
いよいよtupera tupera絵本原画展の中へ!
まず、入口。『しろくまのパンツ』のしろくまくんがお出迎えをしてくれます。
手前の壁一面には、『木がずらり』の一場面が広がっています。
ちなみに、閲覧ブースに並ぶ原画には、直筆のコメントが添えられており、各作品の制作背景を知ることもできますよ。
そして、展示室内に再現されたのは、かの『パンダ銭湯』の、パンダたちの秘密があらわになるパンダ専用の銭湯です!
実際に、『パンダ銭湯』の世界に入り込んだかのようです!!
私も、パンダたちと一緒に銭湯につかってみました。
お見逃しなく! 館内にしかけられたtupera tuperaの遊び心
さらに注目したいのは、トイレやアンケートボックスの表示です。思わず「わあ!」と声が出てしまいそうになります。
アンケートボックスは、横須賀美術館で今まで使われていたものに、tupera tuperaさんが装飾を施されたそうです。
「ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展」という展覧会の名前には、「人とつながることで新しいものが生まれる」というtupera tuperaのものづくりへの思いが込められているそうです。そんなtupera tuperaの世界を、細部まで楽しめるのもこの展覧会の魅力ですね。
ちなみに、ミュージアムショップには、tupera tuperaの絵本のキャラクターたちがずらりと並んでいましたよ。私も大興奮で、どれも欲しくなってしまいました。最後まで、大満足の展覧会でした。
何度も足を運びたくなるような、見どころあふれる本展覧会。きっと、作品をさらに深く味わうことができるようになるはずです。ぜひお出かけください!
混雑を避けたい方は……
横須賀美術館HPによると、やはり週末や祝日はとても混雑するようです。私は平日に行ったので、混雑することなくゆったりとまわることができました。土・日・祝日の場合は15時以降がおすすめのようです。
詳細はこちら→ http://www.yokosuka-moa.jp/info/konzatsu.pdf
※本記事に掲載した写真は、横須賀美術館に掲載許可を得ています。
ぼくと わたしと みんなの tupera tupera 絵本の世界展
2017年9月9日(土)~11月5日(日) ※期間中休館日:10月2日(月)
横須賀美術館
〒239-0813
神奈川県横須賀市鴨居4-1
TEL:046-845-1211
FAX:046-845-1215
HP:http://www.yokosuka-moa.jp/index.html
(にこっと絵本 Haru)