突然ですが、お子さんの好きなものを5つ挙げてみてください。見つかりましたか?
絵本の仕事をしていると、よく絵本選びのコツを聞かれます。そんなとき、私がいつも逆にお聞きするのが、「お子さんの好きなものはなあに?」です。
このようなやりとりになるのは、たいていお子さんが絵本に興味を持ってくれなくて困っているというお悩みがベースにあるとき。絵本選びは、まずお子さんの「好き」に共感するところから始まるので、先ほどの質問をするわけですが、意外と、我が子の好きなものを答えられない方は多いんです。
お子さんの絵本選びのコツ、それは、お子さまの「マイブーム」を観察することです。食べものでも乗りものでも動物、それに図鑑や写真が好きな子もいるでしょう。そのブームに合わせて絵本を選んではいかがでしょうか?
ブームによっては、息の長いものからあっという間に過ぎ去るものまで、いろいろでしょう。でも、どちらでもいいのです。好きなものであることが、一番大切ですからね。
「いつも同じ絵本ばっかりで困ってます」というお悩みありますが、繰り返し繰り返し読んでも飽きないほど好きなものを見つけられたということほど、幸せなことはないのです。
大人は、ついつい「こういうことを絵本から学んでほしい」という思いで絵本を選んでしまうこともあります。けれど、絵本は子どもにとっては遊びと同じ。下心見え見えの遊びを、子どもは楽しめるでしょうか? 大人の都合で絵本を読んでいるのではないことを、いつも頭に置いておきたいものですね。
絵本選びは自由です。ぜひお子さんの好きな世界観を一緒に満喫してみてください。何度も言います。絵本選びに決まりはありませんよ!
(にこっと絵本 森實摩利子)