ひらがなに親しむことのできる作品はいろいろありますが、今回は、こちらをご紹介します。『やってみよう!あいうえお』。

『やってみよう!あいうえお』スギヤマカナヨ作、くもん出版、2016 amazon
こえ、かお、からだで みんないっしょに
あ! いー うっ! え~ おぉ!
読むのでも書くのでもなく、「あ・い・う・え・お」を、表情やからだで表してみようという内容なんです。
横長の版型で、「あいうえお」の5文字が並んでいるのも、読みやすいポイント。
ひらがながまだ十分に読めない段階の子どもさんには、まずは表情や動きから音に慣れ親しんでもらう。
しっかりと読める子どもさんには、文字と音の持つおもしろさを味わってもらう。
子どもさんに合わせて、少し目的をもって、提供すると良いかもしれませんね。
一対一で向かい合ってじっくりと。大勢で、大きな声でにぎやかに。みんなで一緒にやってもいいし、一人ずつ、交代で一文字を担当してもおもしろい!
スギヤマカナヨさんの描く子どものイラストは、表情豊かで個性あふれているので、「〇〇ちゃんに似てるー」なんてお話しするのも楽しいかもしれません。
あいうえお
いっしょにやると
うれしくなって
えがおになって
おもしろくなっちゃうよ!
にこっとポイント
- 「あ・い・う・え・お」を、表情やからだで表してみようという内容です。
- 見返しには、本編に登場しなかった「濁音」や「半濁音」も描かれています。音に合わせて自分たちでフリを考えるのも楽しいですね。
(にこっと絵本 森實摩利子)