PICK UP! 空のきれいな季節に……「飛ぶ」絵本
そらはだかんぼ!

『そら はだかんぼ!』五味太郎作、偕成社、1987 amazon

「ライオンくん! おふろ ですよ。はだかんぼに なりなさい」。お母さんの声です。

にゃんこと遊んでいたライオンは、ライオンがはだかんぼになるなんておかしいね、と思いながらも、「すぽっとはずして」、がばっとぬぎます。

そらはだかんぼ!_中ページ

ライオンだったのに、あれあれ? クマさん?

クマさんは、お洋服を次々脱いで、はだかんぼになりました。

「おふろにはいるよ おかあさん!」
「あらいやだ
クマくん はやく はだかんぼに なりなさい」

いつもどこかに「あっ!」と驚くしかけがある、五味太郎さんの作品。

クマくんがはだかんぼになるとどうなるのかは、読んでみてのお楽しみです。

洋服を脱ぐことが、まだひとりで十分にできない年齢の子どもにとっては、クマくんが1枚1枚脱いでいく姿も、まるで自分のことのように魅力的に映ることでしょう。

お風呂に入るという日常の動作が、何だかワクワクするものになっている作品です。

にこっとポイント

  • いつもどこかに「あっ!」と驚くしかけがある、五味太郎さんの絵本で、お着替えやお風呂など、日常の動作がワクワクするものになっています。
  • 子どものわんぱくな感じが強く伝わってくるこの作品。あふれんばかりのわんぱくぶりは、前後の見返しにも描かれていますよ。ぜひ注目してみてください

(にこっと絵本 森實摩利子)

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