『おじいさんと10ぴきのおばけ』にしかわおさむ、ひかりのくに、2002 amazon
ある森のそばの家に、おじいさんが、一人で住んでいました。おじいさんは、年をとって、元気がありません。
そんなおじいさんのところに、古い友だちからプレゼントが届きました。それは、なんと10ぴきのおばけだったのです。
おじいさんは、おばけたちのために、ホットケーキを焼いてあげました。
おばけたちは、おじいさんの部屋をぴかぴかにしました。
おばけたちと関わるうちに、おじいさんはすっかり元気になって……。
おじいさんとおばけたちの素敵な関係
自分だけのためにはなかなか動き出せなくても、「大切な誰かのために」と思うと、自然と体も動くし、笑顔も増えていく― この物語のおじいさんも、おばけたちがやってくるまでは居眠りばかりしていましたが、10ぴきのおばけと暮らすうちに、いつの間にか、パワフルに動けるようになっていきます。
おじいさんが、おばけたちのために動くだけでなく、おばけたちもおじいさんのために行動します。
おじいさんとおばけたちが、お互いに想い合っていることが伝わってきて、とてもあたたかい気持ちになります。
ちなみに、おじいさんがホットケーキを作っている後ろで、おばけたちが、どんなことをしていのるか、部屋を掃除する場面の、それぞれのおばけの分担など、1ぴき1ぴきを詳しく見ても、楽しいです。
にこっとポイント
- 年をとり元気のないおじいさんと、10ぴきのおばけの心あたたまる物語です。
- どのページも、とってもかわいく描かれている、10ぴきのおばけにも注目です。
- 『おじいさんと10ぴきのおばけ』は、「10ぴきのおばけ」シリーズの1冊目の絵本です。
(にこっと絵本 SATO)