うさぎたちが、四季折々の風景の中で自由にゆるーく生きている様子を、ユーモアを交えて表現したのが、この作品『うさぎじかん』。

『うさぎじかん』刀根里衣作、NHK出版、2021 amazon
ページをめくると、四季折々の風景の中で、時間に急かされることなく、ゆったりとのんびりと過ごしているうさぎ家族が現れます。
お花畑で、1時間に1センチしか進まない羊タクシーに乗ったり、いちょう並木で、いつ来るか分からないバスを待ったり。
桟橋の上では、水に飛び込めなかったうさぎ家族ですが、飛び込めなかったことよりも、今日一日を楽しむことが大切だと教えてくれたり、あじさいの葉っぱの上で、カタツムリを積み重ねてカタツムリタワーを作ったり。
毎日忙しく動いているうちに、見落としていたこと、見ないようにしていたことを、うさぎ家族が教えてくれるような気がします。
それから、刀根さんの描く四季の背景の美しさもお伝えしておきたい。
近くで見るのもいいけれど、誰かに読んでもらって、少し離れて見てみたいなぁ。
たまには、うさぎ時間で生きたいものです。
にこっとポイント
- うさぎたちが、四季折々の風景の中で自由にゆるーく生きている様子を、ユーモアを交えて表現した作品です。1話完結型の物語です。
- 表紙の「il tempo dei conigli」は、イタリア語で、「うさぎたちのじかん」なのだそう。目覚まし時計の数の順序がバラバラなのは、うさぎ家族は気にしてないし、むしろ楽しそうですよ。
(にこっと絵本 森實摩利子)









