ライオンといえば、強くて、獰猛で、勇ましい動物。そんな「ライオンらしさ」が当たり前である中、レオナルドは少し変わったライオンでした。

『ライオンになるには』エド・ヴィアー作、きたむらさとし訳、BL出版、2019 amazon
レオナルドが好きなのは、のんびり散歩をすることや、静かな場所で考えごとをすること。そして詩をつくること。
大好きな友だちは、なんとアヒルのマリアンヌです。
ところが、ほかのライオンたちは、そんなレオナルドを認めようとしません。「ライオンなら、もっと獰猛であるべきだ」と、ライオンらしくふるまうよう迫ります。
自分らしく穏やかに過ごしたいレオナルドは、仲間の言うとおりに変わらなければならないのでしょうか。
それとも、自分の好きなことや大切な友だちを守りながら、自分らしい生き方を選んでもいいのでしょうか。
ぼくはどうありたいだろう? 「こうあるべき」を手放して
みんなと同じでなくてはいけない、「こうあるべき」という価値観に、いつの間にか縛られてしまうことはありませんか。
「こうでなくては」「こんな自分ではダメだ」と、自分自身を追い込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、レオナルドは違います。たとえ周りから「ライオンらしくない」と言われても、自分の好きなことや、大切にしたいものを手放そうとはしませんでした。

この絵本は、「こうあるべき」という決めつけに対して、「本当にそれだけが正解なの?」と、そっと問いかけてくれます。
「普通」というレッテルにとらわれず、自分らしい生き方を選んでいい。人と違っていてもいい。
そんな大切なことを、レオナルドの姿を通して感じさせてくれます。
周りに合わせることに疲れたときや、「自分らしくって何だろう」と迷ったときに、そっと開きたくなる一冊。子どもだけでなく、大人の心にも響く絵本です。
にこっとポイント
- 「○○なら、こうあるべき」という決めつけにとらわれず、それぞれの違いや生き方を認めることの大切さを、ライオンとアヒルの友情を通して描いた絵本です。
- 自分らしく生きようとするライオンの姿が、「こうあるべき」に縛られた私たちの心をふっと軽くしてくれる一冊です。
(にこっと絵本 Haru)








